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本当の癒し

癒しブームになってもう随分になる。
衰えるどころか益々需要が増えているようで、こんな時代に(だからこそ?)ありがたいことに何とかつぶれずにお店を続けさせていただいている。
よく「魔女さんて癒し系ですよねぇ。」と言われる。(ニコニコ、ぷにょぷにょしてるから?)
癒しってなんだろう。
Wikipediaで調べてみると・・・
聖書の日本語訳の中にイエスが人々を癒したと言う記述が何度も出てくるように、本来は宗教的な奇跡的治療を行う動作の意味で・・・とあり
そういう意味なら魔女は確かに癒し系。
だってイエスさまやマリアさま、インドの神様から八百万の神、その時の気分次第で「どうぞ神様OOさんをお救いください。」
「OOさんを美しくしてください」ってお願いすると、奇跡が起きるから。
でもちがう・・・
そんな人任せではないはず。
以前TVでみた癒しの語源。
記憶が定かではないけれど、丸太をくりぬいて船を造る時云々・・・
そう、確か、くりぬくようなもともとの意味があったような?

大概のお客様は愚痴をこぼしたり、会話しながら自身で気付いていかれる。
魔女は、合いの手を入れたり、斜めから見た感想を一言ふたこと。
お喋りしながら自分を見つめ、解決していく。

ごく稀に物事をきちんと観ずに、問題をすり替えてしまう方がある。
あそこが悪い。ここが痛い。霊能者にこういわれたから、ここに何か腫瘍がある・・・
検査、検査の日々の方には魔女がオペレーション!
ぐさりと一言。
「お舅さんとあなたは似ていませんか?」

本当は自分で気付くべきことを、時に魔女はメスを入れなければなりません。
殆どの方はその後自分で傷を開き、えぐりだしきちんと処理をしていかれます。
一人では苦しすぎると言う方には、えぐりだす、見つめるところまでお付き合い。
結局癒しって香りをかだり、何かでごまかすのではなく、
きちんと状況を見つめ、問題をえぐりだして自分で解決していくことなんだと思う。
色々な人や物の力を借りながら。

掘り出す、と言う意味が間違っていなければ心の闇をえぐり出す魔女はやっぱ癒し系?

  


2009年05月03日 Posted by 北の魔女 at 08:05Comments(6)メンタル